Express 5800/GT110b の CPU 換装
昨年から、NEC の安サーバである GT110b を自宅でテストサーバとして使用しています。それとは別に、最近机上端末として Core i3-530 搭載の ML110G6 を購入しました。ML110 はあくまで机上のデスクトップなので、それほどヘビーな処理は行ないません。従ってメモリもデフォルトの 2GB しか積んでなかったり。対して GT110b は メモリを 5GB に増やしていたりします。んー、GT110b の Celeron G1101 と i3、交換したほうがよくない？ なんて思いついちゃいました。
交換してみた
どちらもソケットは LGA1156 なので、物理的には刺さります。まとめ Wiki なんぞを見ると動作報告があるようなので、これはイケるだろうと踏んで交換してみました。
ML110G6 には Celeron G1101 モデルが存在するくらいですので、問題なく起動しました。ところが i3 に載せ換えた GT110b が
Unsupported CPU detect on CPU Slot
などとのたまって起動しやがりません。
BIOS のアップデート
公式サポートサイトに、BIOS のアップデータがありました。昨年の 9 月に出てたんですね orz
Core i3 を使うにはこのアップデートをあてる必要があるみたいです。アップデートするには当然 OS を起動する必要があるわけで……泣きながら CPU を元に戻します。ちなみに GT110b は自宅、ML110 は事務所にあるため、車にサーバを積んで移動という手順が間に入ってます。マジで泣きそうです。
さて、Windows 版アップデートモジュールの他に Linux 版なんてものが用意されています。気が効いてますね。当然こちらをダウンロードするわけですが、README を読んでみると
1.必要事項
本ソフトウェアは実行時にカーネルモジュールをコンパイルします。そのため、本ソフトウェアを実行するには、以下のRPMパッケージがインストールされている必要があります。ディストリビューションによりパッケージ名が異なりますので、ご注意ください。
ぉぅぃぇー。Ubuntu じゃダメっぽいぞ orz
よろしい、それなら Windows だ
Windows 版ならそんな面倒なこともなく、exe を叩けばアップデートされるでしょう？ というわけで、Windows 7 をインストールします。こんなこともあろうかと、2.5 インチの HDD をすぐに交換できるよう、リムーバブルトレイ を装備しているのですよ。
少々インストールに時間はかかりますが、Windows 7 をデフォルト設定でセットアップ。どうせすぐに消すのでレジストレーションなんかは全部無視します。あらためて Windows 版アップデートモジュールをダウンロードして中を見てみると
ダウンロードされたファイルはZIP圧縮形式になっています。
解凍して展開された ファイル(BIOSUP.ISO) をCD/DVD書き込み可能な装置にコピーし、ISOイメージを書き込みソフトウェアを使用して書き込みを行ってください。
作成したメディアが「BIOS updateデータ」メディアとなります。
(中略)
「BIOS updateデータ」メディアを基本処理装置のCD/DVDドライブに挿入し、基本処理装置をCD/DVDからブートさせます。
がっでむ orz
アップデート成功するも？
CD から起動すると、自動的に BIOS のアップデートがはじまります。README には Enter キーを押せとか書いてあるんですが、そんな必要もありませんでした。アップデートに成功したら、マシンを再起動します。念のため、BIOS 設定に入って Default Load をしておきます。
さて、BIOS 画面では Core i3-530 を正常に認識していますし、エラーもなくなりました。ところが OS がブートできなくなってしまいました。BIOS 画面は正常に動くので、ハード的には問題なく動作しているものと思われます。しかし HDD や CD から OS のブートを試みると、カーソルが点滅した状態で停止してしまいます。はて……？
マーボゴッド登場の巻
ここからメモリを外してみたり、CPU を戻してみたりと試行錯誤がはじまります。そんな時 kuromabo 氏のアドバイスで、CMOS クリアをしてみたら、あっさり起動に成功しましたよ。BIOS 設定の初期化はしていましたが、CMOS のクリアまではしていなかったのが敗因ですね。だってそんなことマニュアルに書いてないんだもの。
というかマーボーマジ神です。むしろゴッドです。今度また御礼参りをしなくちゃなりません。精神的に。
