Ubuntuではじめる! Linux入門キット 14.04対応

2年に一度、LTSのリリース後には恒例となりつつある、Ubuntu入門キットの最新版が本日発売されました。

Ubuntuではじめる!Linux入門キット14.04対応

Ubuntuではじめる!Linux入門キット14.04対応

今までの入門キットは頭から通して読み進めていく構成だったのですが、「あんまり文章が最初から並んでると取っつきにくい」という編集さんからの意見もあり、「こんなことができるよ」という使用例をまず見てもらうことを目指した構成としました。2章にいきなりTwitterFacebookへの繋ぎ方が書かれているのは、そういう意図です*1
初心者向けに1から解説する場合、「まだ説明していない機能や言葉が説明に使えない」という縛りが割ときついのですが*2、どこから読んでもいいという構成にし、○○については○章を見ろ、と割り切れたのは楽でした。
実は冒頭にあるLinuxUbuntuの説明部分も、初心者にいきなり読ませるには適さないのではということで、順序の入れ換えの提案もありました。しかしこれを冒頭に置かないと(中の人が書いている)入門キットの意味がなくなってしまうと思い*3、ここだけは我侭を通させてもらいました。
そんな構成の変更もあって、12.04からほぼ全面にわたって書き換えました。スクリーンショットは570枚ほど新規に撮影し、すべてGIMPで手を入れています。リリース直後のアップデートでFirefoxの見た目が変わったのも、今となってはいい思い出です。……いや嘘かな。
本書の対象読者は、(PCそのものの初心者も含む)はじめてUbuntuにふれる人なので、おそらくこの記事を読んでいる人には不要かもしれませんが、14.04のガイドブックとしてお手元に置いて頂けたら幸いです。
なお日本語Remixのリリースが4/28、本書を脱稿したのが5/7でした。開発版ではなく、リリースされた正式版できちんと確認を取っている書籍としては、(リリースから二ヶ月近く経過してしまっているとはいえ)最速に近いタイミングなんじゃないかなーと思います。

*1:編集部からの案では1章に位置してたんですが、さすがに基本操作くらいは最初に書かせてくれよ、ということで2章になっています。

*2:コマンドライン入門とか、かなりきつかったです

*3:言い方は悪いですが、単なるハウツー本と同じになってしまうと思い