Ubuntu と ATOK X3

ひょんなことから ATOK X3 が私の所へやってきました。実は数年前、Vinelinux 用に ATOK for Linux を購入して使っていたこともあるのですが、現在はすっかり SCIM + Anthy に落ち着いてしまっています。当時の日記を掘り返してみると

  • 2005年10月02日 10:39

んで、今朝ジャストシステムからAAA優待版ATOK for Linuxが届きましたよ。Vineは動作保証ディストリビューションではなかったのですが、ちゃんと動くという話を小耳に挟んだのでレッツトライ。
(中略)
あー、快適。やっぱりカネ取るだけのことはありますな。グッバイかんな。

なかなか快適だったようですが、Ubuntu には一度もインストールした形跡がないことから
SCIM + Anthy >>>(越えられない壁)>>> インストールの手間*1
のようです。なんせ apt-get を知ってからというもの、nvidia のドライバをダウンロードすることすら億劫に感じるようになり、restricted のドライバで動作するハードを選んで買うところまで成長しましたから。*2
少なくとも私にとって Anthy は、標準で動作する手軽さ、Emacs からの使いやすさ、常用に耐えられる変換効率と、間違いなく世界を革命する力だったわけです。
その Anthy の開発が終了してしまった今、改めて ATOK はどうなのかという視点で評価してみようと思います。会社のマシンで。*3

*1:製品添付の iiimf の使用を強制されるあたりが面倒の原因なのかしら

*2:これが Linux と上手に付き合うコツの一つなのは間違いないと思う

*3:相変わらずチキン野郎です

Gutsy へ ATOK X3 をインストール

Gutsy へインストールしてみました。Pentium 4 2GHz、Mem 512MB という、Ubuntu を動かす最低ラインはクリアしているけれど、デスクトップとしてぐりぐり使うとちょっとストレスを感じるマシンです。
ジャストシステムのページにあるインストールの仕方に従ってインストールを行います。仮想端末から行えと書いてありますが、X 上から行っても問題ありませんでした。それだけで動作するようにはなりますが、既知の問題があるので対応を入れます。初期状態でも Firefox ならば問題なく Ctrl+Space *1 でトグルができましたが、mlterm では現象が発生します。前述のページの対応を入れることでこの問題は解決するのでやっておきましょう。
いくやさんのエントリを参考にして iiim-properties をインストールしました。これでウィンドウ左下の鬱陶しいステータスを消すことができます。ATOK for Linux の時は消せない上に、ウィンドウを動かすと初期位置に残像が残って大変だったのが大きなマイナス点だったのですが、これですっきりしました。
キーバインドSCIM + Anthy を選択しますが、デフォルトでは Ctrl+N が部分確定にアサインされています。これを次候補にアサインしなおせば大体同じ使用感になると思います。
この文章は ATOK で書いているわけですが、正直なところ Anthy との極端な違いは感じられません。Anthy の変換効率の悪さが耐えられない、という意見もよく見ますが、それはおそらく運用の問題でしょう。確かに ATOK は賢いのですが、私の場合その差がほとんど出ないような変換の仕方をしているのだと思います。この辺りはエントリを改めて書こうと思います。