過去の Ubuntu CD を掘り出してきました

Ubuntu では、プレスして紙ジャケットに納めた CD を生産して、配布していたりします。最近廃止されてしまいましたが、以前は個人でも請求を行えば送料無料で CD を送ってもらえる Ship It プログラムなんてのも存在したほどです。また世界各国の LoCo Team 向けに、カンファレンスパックという CD とグッズがセットになったパックが存在します。Japanese Team でもこのパックを半年ごとに請求しており、OSC などのイベントで配布している CD やグッズの正体はこれだったりします。
そんなわけで数年前からの Ubuntu(オフィシャル) CD が手元にあるわけですが、せっかくなのでスキャンして紹介してみようかと。

Ubuntu 7.10 "Gutsy Gibbon"

手元にある一番古い CD が Gutsy のものです。この頃から OSC などのイベントに参加していたわけですね。私がメンバーになるのはもう少し後ですが。

そういえばこの時代は、デスクトップ版 CD は 32bit/64bit の二種類があったんですね。デザインはどちらも同じで、帯の色だけがアーキテクチャによって異なっています。

こちらはサーバ版。こちらも 32bit/64bit が存在しました。デスクトップ版と同じように、帯の色だけが違うデザインです。デスクトップ版は人物の写真、サーバ版はイラスト、という流れは Intrepid まで続きます。

驚くべきことに、この頃は Edubuntu が独立した CD で配られていたんですよねー。さらにこの Kubuntu は 64bit 版です。Kubuntu ですら 32bit/64bit が両方配られていたわけですよ。ちなみに手元に 32bit 版の Kubuntu が見あたりませんでした。もしお持ちの方はご一報ください。

Ubuntu 8.04 "Hardy Heron"

二度目の LTS になる Hardy では、なんと 8 種類の CD が配られました。誰得なのもありますが :p

Desktop 版も、まだ 32bit/64bit 両対応でした。人物の写真に帯の色だけを変えるというデザインも、Gutsy と同じですね。ただ、人物が CoH のデザインにあわせて三人になりました。野郎が一人減って両手に花状態に。がっでむ。

サーバ版も Gutsy とあまり変わりません。

で、EdubuntuEdubuntu の CD が配られるのはこれが最後になりました。

Kubuntu のジャケットデザインはどれもクールで素晴らしいのですが、この頃のが一番好き。Kubuntu、ジャケットはいいんですよね、ジャケットは。

当時は KDE4 が登場した直後だったのですが、まだ常用環境として実用レベルに至らず。という判断を各ディストリビューターがしていた頃だったと記憶しています。そんな中、Kubuntu KDE4 Remix って……まさに誰得。素人にはお勧めできない。

Ubuntu 8.10 "Intrepid Ibex"

ここだけの話、Hardy が実にいいリリースだったのと、魅力的な新機能がほとんど Jaunty 送りになってしまったため、Intrepid はほとんど常用していませんでした。壁紙はかっこよかったんですけど。

ここからデスクトップ版は 32bit のみの配布になったと記憶しています。手元に CD がないだけで、64bit 版が存在したという可能性も否定できませんが……多分それはないはず。

サーバ版は 32bit/64bit 両対応でした。

Kubuntu も、64bit は廃止されたようですね。

Ubuntu 9.04 "Jaunty Jackalope"

Jaunty は高速起動対応などがなされた意欲的なバージョンでした。リリースされるまでは、アヤシゲなキメラになるんじゃないかと思っていましたが、蓋を開けてみれば意外と堅実な出来でしたね。

32bit 版のデスクトップと Kubuntu です。この頃から UbuntuKubuntu のデザインを統一して、色のみを変える方向に転換したようです。なおサーバ版が手元にありません。おそらく 64bit 版のみが存在するんじゃないかと思いますが、ご存じの方はご一報を。

Ubuntu 9.10 "Karmic Koala"

初のメジャー動物リリース。かなり安定して使える、という以外の記憶はもうありませんが :p

Jaunty と同じく、同デザイン色違いの 32bit Ubuntu/Kubuntu

こちらは 64bit のサーバ版。既に 32bit 版はオプショナル扱いで、欲しいヤツは自分でダウンロードしろ、とジャケット裏に書いてあります。9.10 の CD は全体的に Ubuntu らしくない仕上がりで、実はあまり愛着がありません。

Ubuntu 10.04 "Lucid Lynx"

三度目の LTS、今でも現役な Lucid です。つい最近まで CD を配布していた*1ので、知っている人も多いかもしれません。

Lucid からイメージカラーが紫に変わり、ジャケットのデザインにも反映されました。Kubuntu は相変わらずの青で、Ubuntu の色違いになっています。

サーバ版はえらく地味になりました。この焦げ茶一色のデザインは 10.10 や 11.04 でも踏襲されていくので、ぱっと見でバージョンが見分けられず、配布時にえらい苦労をしています。箱の中で混ざったりした日には大惨事です……でした orz

Lucid では、Japanese Team で独自に Remix CD をプレスしました。レーベルデザインは村田さん担当です。

Ubuntu 10.10 "Maverick Meerkat"

この間まで最新だった Maverick。Natty が Unity 採用で色々と賛否両論なので、まだまだ現役というところでしょうか。

Lucid からの流れで、今回も同じようなデザインになっています。Kubuntu の青はいい色出してますね。ちなみにまだ Ubuntu の CD の在庫が 300 枚以上あって困ってたり。Unity はどうも……という人はぜひ貰ってあげてください。

こちらはサーバ版。Lucid と見分けがつかなくてqあwせdrftgyふじこ

Ubuntu 11.04 "Natty Narwhal"

先日の OSC 仙台で初配布を行った、最新版です。

基本デザインのパターンは同じ物に、なんだか後光が差しちゃってます。今回のデザインはジャケットの裏表が非常に解りづらいので、個人的にはイマイチ。

相変わらず見分けが(ry

*1:Server 版は今でも在庫があり、配っています