ATOK の省入力機能

ATOKの省入力機能はすごく便利だと思うんだ。なぜLinuxATOKには省入力データ編集ツールが付属していないのかとジャストシステムを小一時間ほど問(ry

優れた機能だとは思うのですが、私はあの手の機能を全く使わないタイプなのです。手で入力した方が早いんじゃない? と思ってしまうのです。
省入力機能の場合、適当なところまで入力して変換キーを押すと末尾に候補が表示され、その後候補の中から絞り込んでいくという動作が必要になると思います。

とう -> (変換)(0)
東海大学前《駅名》
東海《駅名》

この場合、変換キーを押す -> 候補一覧を見る -> 自分が入力したいものとマッチする候補を探す -> 確定という処理の流れが必要になります。この「見て」「確認して」「選ぶ」というのが、かなり大きなオーバーヘッドになってしまうのです。単に使い慣れていないために無駄な動作があるのかもしれませんが、候補から選ぶくらいなら手で入力したほうが早いケースが殆どなのです。勿論通常の漢字変換でも候補から選ぶという作業は必要になるのですが、前方一致する候補の中から目的のものを選ぶのと、読みを入力して漢字の候補を選ぶのとでは、候補のヒット率も随分と変わってきます。そして候補が増えるほど選択のコストは大きくなりますし、ATOK は文節単位で変換した時のヒット率はかなりのものなので、後者のコストはかなり小さいと思っています。
直前に変換した候補が上位にくる並べ替え機能もそうですね。「とうかい」を変換する際の候補の並びが「東海」「倒壊」「韜晦」で固定されている場合、「倒壊」と変換したければ変換キーを二回叩けばよいわけです。目を瞑っていても入力できてしまいます。しかし直前に変換したものによって並びが変わってしまうと、毎回目で見て変換キーを再度押すか確定するかを判断するコストが必要になります。これは大した手間でないようですが、意外とバカにならないコストです。
特にカタカナ変換は必ず候補の末尾に来て欲しいものです。キーアサインで Ctrl-i Ctrl-o を文節調整に振ってしまっている上、HHKB にはファンクションキーがない*1なため、カタカナは通常の漢字変換と同様に変換する必要が出てきます。カタカナは候補の末尾に固定されていれば Ctrl-p 一発で変換が完了するのですが。*2
勿論、単に私の食わず嫌いである可能性も否定できません。上手く使えば長文の高速入力を支援してくれる神機能になる可能性もあるのではないかと思います。予測変換機能や省入力機能を使いこなしている人は、どのようなシチュエーションで便利なのか是非教えてください。

  • 追記

入力速度の問題ではなく、辞書を引く手間を省いたり、固有名詞や専門用語の誤変換やタイプミスを防ぐ機能なんじゃないかと思いついた。いかに高速に入力するかという観点からしか見ていなかったので、違う視点で評価してみる必要がありそうです。

*1:押すのが面倒

*2:適当なキーをアサインしていないのが悪いのかもしれませんが、私にとってカタカナ変換キーは前変換と同義なのです