The Art of UNIX Programming 読了

The Art of UNIX Programming

The Art of UNIX Programming

UNIX は単なる技術ではなく歴史と文化である。この本は「何故 UNIX はこうなっているのか」を歴史的背景から説明してくれる読み物です。

そんな薄っぺらな知識を元にしても結構なんとかなってしまうものだが、そんな人たちはちょっとした例外条件が発生した時などに応用が効かない。本質を理解していれば絶対にするはずがないミスなどをしてしまう。

例えば私が C++ に触れたのは 10 年ほど前。何冊かの参考書も読みましたが、昨年ストラウストラップの「C++ の設計と進化」を読んで始めて納得できた言語仕様が沢山あります。上っ面を真似るだけでは何の意味もなく、原典に当たり「何故そうなるのか」を知ることは本質を理解する上での一番の近道ではないでしょうか。
私のように「最近 UNIX / Linux の世界に入ってきた人間」にとって、決定的に不足している知識がここにはあります。入門書(いわゆる攻略本)を読み終えた Linux 初学者に是非お薦めしたい一冊です。

C++の設計と進化

C++の設計と進化