Netbook 向け Ubuntu カスタマイズ ?
最近のレシピは Netbook の使いこなしに関する話題が続いていますね。しかし LXDE が真に軽量高速な Netbook 環境かと聞かれれば答えは否、であります。そこで敢えて
X をインストールしない Ubuntu
というアプローチを取ってみたいと思います*1。使用するのは 8.04.1*2。
インストール
Ubuntu の LiveCD インストーラは、導入されるパッケージのカスタマイズが出来ません。そこで今回は Netboot インストールを使用します。Alternate CD もそうだったと思いますが、これらのインストーラは最終段階で tasksel が起動し、インストールするパッケージを用途ごとに選択することができます。もちろん何一つ選択せずに「完了」です。
ちなみにここで Ubuntu Desktop を選択すれば通常のデスクトップが導入されます。Server 版インストーラも tasksel が起動しますが、あれはほげほげサーバという名前の項目しか選択できなくなっていたりします。
フレームバッファターミナルの導入
まず画面が狭くては話になりません。今回使用したのは Let's note CF-T2 ですので*3、コンソールを 1024x768 まで広げることにします。さらに日本語表示が出来ないと Web もメールもできませんので、fbterm を導入しましょう。
イー・モバイルの設定
Netbook だったら当然モバイルの設定が必要です。ここではイー・モバイル D02HW を使用します。
/etc/ppp/peers/em というファイルを作成し、以下の内容を記述します。
user "em@em"
connect "/usr/sbin/chat -v -f /etc/chatscripts/pap -T *99***1#"
/dev/ttyUSB0
115200usepeerdns
defaultroute
persist
noauth
で接続、切断が出来ます。
$ pon em
$ poff em
アプリケーションのインストール
色々と必要なアプリケーションをインストールします。すべて apt-get から行えます。
- シェル関連
- screen
- zsh
- メール
- wl
- starttls
- openssl
- IRC クライアント
- riece
で、どうなの?
うん、意外といい感じ。ただの Emacs 端末じゃないかと言われればその通りですが!
使用しているメモリは以下のような感じです。
とりあえず来週のオフラインミーティングでネタにしてみようかと。
total used free shared buffers cached
Mem: 506424 175932 330492 0 6612 129888
-/+ buffers/cache: 39432 466992
Swap: 1485972 0 1485972