君にもできる PPA - dput しよう - May the Source be with you

それでは出来上がったソースパッケージを put しましょう。そのためには dput というプログラムを使用します。インストールされていない場合は apt からインストールしてください。
dput は ~/.dput.cf というファイルに put 先のリポジトリ情報を記述します。~/.dput.cf ファイルを作成し、以下のような記述を追加してください。



[my-ppa]

fqdn = ppa.launchpad.net

method = ftp

incoming = ~(Launchpadでの名前)/ubuntu/

login = anonymous

allow_unsigned_uploads = 0

[my-ppa] はただのラベルですので、自分の好きな名前を入れて結構です。複数のリポジトリを登録できるので、それらを識別するために使用します。incoming には Launchpad での自分の名前を入れてください。Display Name ではなく Name であることに注意してください。Launcphad で自分のページを開いた際のアドレス https://launchpad.net/~hoge/ の 'hoge' の部分ですよ。



dput にリポジトリのラベルと source.changes ファイルを渡します。

$ dput my-ppa sylpheed_2.6.0\~beta1-0ubuntu1\~ppa1_source.changes

Checking Signature on .changes

gpg: 2008年09月20日 14時33分33秒 JSTにDSA鍵ID D4FAE6D8で施された署名

gpg: “Hajime Mizuno ”からの正しい署名

Good signature on /home/mizuno/src/sylpheed_2.6.0~beta1-0ubuntu1~ppa1_source.changes.

Checking Signature on .dsc

gpg: 2008年09月20日 14時33分32秒 JSTにDSA鍵ID D4FAE6D8で施された署名

gpg: “Hajime Mizuno ”からの正しい署名

Good signature on /home/mizuno/src/sylpheed_2.6.0~beta1-0ubuntu1~ppa1.dsc.

Uploading to my-ppa (via ftp to ppa.launchpad.net):

  sylpheed_2.6.0~beta1-0ubuntu1~ppa1.dsc: done.

  sylpheed_2.6.0~beta1-0ubuntu1~ppa1.tar.gz: done.

  sylpheed_2.6.0~beta1-0ubuntu1~ppa1_source.changes: done.

Successfully uploaded packages.

これで put は完了です。しばらくすると Launchpad からパッケージ受け入れのメールが届くので確認しましょう。



subject: [PPA mizuno-as] [ubuntu/hardy] sylpheed 2.6.0~beta1-0ubuntu1~ppa1 (Accepted)
Accepted:

 OK: sylpheed_2.6.0~beta1-0ubuntu1~ppa1.tar.gz

 OK: sylpheed_2.6.0~beta1-0ubuntu1~ppa1.dsc

     -> Component: main Section: mail
(...snip...)

このようなメールが来たら、パッケージが受け入れられた証拠です。早速自分の PPA のページを確認してみましょう。

パッケージがビルド待ちになっているのが解ると思います。ビルドが完了し、インデックスが更新されるまで少し待ちましょう。
なお下記のようなサブジェクトのメールが届いた場合はパッケージが reject されています。原因がメール本文に記述されていますのでパッケージを修正しましょう。同じバージョンを再 put する場合は dput が作成するアップロード履歴の sylpheed_2.6.0~beta1-0ubuntu1~ppa1_source.upload ファイルを削除しておきましょう。



Subject:   sylpheed_2.6.0~beta1-0ubuntu1~ppa1_source.changes rejected