USB-HDD へのインストール

フォーラムで度々見かける、つまりチャレンジする初心者が多そうな USB-HDD へのインストールを試してみました。最初に注意点をあげておきます。

  1. 外付けの HDD に Ubuntu をインストールする場合も、Grub はデフォルトで hd0 の MBR にインストールされる
  2. Grub の設定ファイル等は Ubuntu をインストールする外付けドライブに配置される
  3. つまり外付け HDD を取り外してしまうと Grub が Error 21 で起動できなくなる
  4. 従って HDD を外しての運用は不可となる

内蔵 HDD に Windows が存在し、外付けの HDD に Ubuntu をインストールするというシチュエーションはありがちだと思いますが、内蔵 HDD の MBRGrub をインストールした状態で Grub の本体が外付け HDD の /boot に配置されたら、その外付け USB-HDD はもはやリムーバブルに非ず、俺とお前は一蓮托生、ということになってしまいます。既に Windows の存在するドライブのパーティションをリサイズしたり、改めて切り直したりするという作業に抵抗を感じた人が「最悪壊れてもいいや」という考えで外付けドライブを用意するのは至極当然な発想だと思いますが、Grub の仕組みを知らない場合この状態にハマりやすいのではないでしょうか。
内蔵ドライブには手をつけずに Ubuntu を使う時だけ外付けドライブを接続する、という運用を考えている人は何か別の策を講じる必要があります。例えば Grub をインストールした起動 CD を用意したり、Grub も外付けドライブにインストールして BIOS のブートドライブ設定に丸投げしてしまう、等です。

外付けドライブにインストールするような人は稀で、杞憂だったりするのかな。