MacBook のトラックパッドが復活した

私は 2008 late の 13 インチ MacBook を持っていたりします。今では Pro になってしまった、13 インチの銀色のモデルですね。このモデルはボタンがなく、トラックパッド全体を押し下げるタイプのトラックパッドが装備されているのですが、この押し下げでのクリックが効かなくなってしまいました。一年ちょっと前に。
トラックパッド自体は動作してますので、どうやらクリックのスイッチだけが物理的に破損したような感じです。同じモデルを使っている @tomoyaton にも同じ現象が起きているらしく、このモデル特有の不具合なのかなーなんて思ってました。で、修理するときっと高いよねーケア入ってないし、なんて考えて放置していたわけですよ。

今書いている原稿で Macスクリーンショットを撮る必要があり、久々に Mac を起動しました。そこで「このモデル特有の不具合ならネットに情報たくさんあるんじゃね?」と思い、ググってみたところ、いくつか同じ事例を見つけました。その中に「分解してネジ締めるだけで直った」なんていうのも。んじゃちょっとやってみよう、と。


裏蓋を開いて、バッテリーを外したところがこれ。このトラックパッドは Magic Trackpad と同じで、トラックパッドの板の裏側にスイッチがついています。スイッチの下に受けとめるネジがついていて、このネジが Magic Trackpad で言うところの、机の表面の役割を果たします。一番手前にあるのがそのネジ穴で、写真はネジを外したところ。小さく見えるポッチがスイッチです。このスイッチをドライバーの先っぽでつっつくと……おや、ちゃんと反応するじゃない?


外したネジはこんな感じ。ネジといっても平べったいお皿のような形をしています。このネジが緩んでくるとトラックパッドの遊びが大きくなってしまいます。このスイッチはクリック感のある部分よりもかなり深い場所に認識点があるらしく、遊びが大きくなるとパコッと押した感触があっても、スイッチの認識点まで到達できないことがあるようです。

というわけで、ネジを少しきつく締めたら問題なくスイッチが復活しました。このネジの締め方でトラックパッドの下がり量が調整できるので、タイトなクリックが好みの人はきつめに締めるといいかもしれません。使ってるうちにネジが緩んでしまいそうなので、ホットボンドなんかで固定しちゃうといいのかなあ。
ちなみにネジの頭は Y 字のものでした。Y 字ドライバーはゲームボーイアドバンスの分解に必須なので、きっとどのご家庭にもあるでしょう。

追記

ネジを一番奥まで締めると、トラックパッドが一切押し込めなくなります。「俺はタップクリックが好きなんじゃーー」って人は、そういうチューニングもいいかもしれません?